隔離生活中の心境を吐き出す(2週間目)
4月12日より始まった隔離生活も無事に終わり、10日ぶりのブログ更新
前回の記事はこちら
この10日間は、山を探索したり畑を拡大したり、陽射しの強い夏に向け東屋をつくったりと、体を使って1日中外で過ごすことが多かった
ブログを書こうと思いながらも疲れからかぐっすり眠ってしまう。。。
まず、心配していた手術の結果は前回の記事を書いて2日後、抜糸のついでにあっさり伝えられた。
結果は良性!!!!本っっ当に良かった!!!!!!!!!!!
長い時間心配していたことから解放され、抜糸してもらったことで痛みもずいぶん楽になった。帰り道は体も心も軽くなって、外の景色さえ違って見えた。
少し詳しく言うと異型の細胞があるにはあったが、悪いものではなくなんの心配もいらないとのこと。ごついマスクとフェイスシールドをつけた先生からしっかり説明を受けた。
2週間前に手術をした病院内では、先生たちはまだシールドをつけていなかった。この短期間で田舎の小さい病院内でもしっかりシールドをつけなくてはならない状況に変化したのだろうか?ほんの少し不安になった。
あまり関係ないけど、待ち時間に読もうと持っていった本。
Twitterで教えてもらった本なのだが、まるで今の日本の状況。。と感じてしまい、なんともいえない気分になりつつ読んだ。
気になって即ポチってしまった、面白いし今後役に立ちそうな内容だ。上半分が時代背景、下半分がレシピという構成で、上下バラバラにページが飛ぶのが少しだけ読みにくいけど。。
生憎Kindleがなかったために中古本を購入。
消毒もできないためなんとなく室内に持ち込む気になれず、屋外でのみ読むことにしている。ウイルス対策として、本ってどうするのが良いんだろう。。悩む。。。
なにかおすすめの方法があれば教えてください!!
屋外で一気読みすると真っ黒に日焼けしてしまいそうなので、
野良仕事の休憩のたび、日陰で少しずつ楽しみながら読んでいる。読み終えたら、ためになる情報をまとめて書こうと思う。
ちょっと話が逸れてしまったが、とにかく病院で良い知らせを聞くことができたその帰り道
まずは、家族に電話で報告。顔も合わせることのできない隔離生活中だけど、嬉しそうな声を聞いて、家族がそばにいることの幸せをひしひしと感じた。
もし自分がいなくなったら、子どもの成長がみれなくなったら、なんて想像しては落ち込んでいたけどこれからもずっとずっと一緒に過ごせると思うと嬉しくてうれしくて、最高な気分だ。
次は実家に電話をかけて、その後心配してくれていた友人や相談していた先輩へ報告の電話。
久しぶりの会話が楽しくて、ついつい長電話。
相談していたのは今となっては懐かしいほど平和だった頃。。友人たちも先輩たちも、みんなこの騒動で生活ががらりと変わってしまったらしい。
それでも、それぞれが今どうするべきか、今後のために今できる事はなにかとしっかり考えていた。
ただ怯えて不安に暮らすだけの時間はもう終わったのだ。先が見えない状況だとしても、人間は自然と前を見て生きていけると希望を感じた。
もちろん、坂口恭平さんにも電話をかけた。電話をするのは2回目なのに、昔から知っている友人や先輩たちと変わらない会話。
良くも悪くも結果が出たら電話をかけようと思っていた。良い知らせだったことも、無事に感謝を伝えられたことも本当に嬉しかった!坂口さん、ありがとう。。。
入院中も読んでいたのは、最新作のこの本。
本を読んでいて、全てを認められる気分になったのははじめてだった
キッチンでぱらぱらめくるのはこの本。おすすめ。
そして、隔離生活の期間として決めていた14日間が無事に終了した日。
毎日朝、昼、晩の3回検温をしていたし、せきやのどの痛みも出なかった。パルスオキシメーターも日に3回測定し、異常な数値が出たこともなかった。
それでも、それでも正直家族に会うのが不安でたまらなかった。
自分の住んでいる熊本県内でも、無症状で感染している人がいる。症状が無くなってもずっと陽性のまま数か月入院生活をしている人もいる。
そもそも2週間なんてあてにならない期間だと思っている。感染して症状が出るまでの潜伏期間も、その多くは5日前後だという情報をよく目にする一方、20日以上たってから発症したというようなニュースを見たこともある。
もう、なにを信じていいのかわからないけど、とにかく自分のせいで家族を苦しめることだけはしたくない。それが怖い。
家族にそう伝えると、返ってきた言葉。。。
不安はわかる、でもそれじゃあいつになったら会える?。ひとりじゃないよ、全員2週間がんばったよ。もし、明日発症して永遠に会えなくなってしまう可能性があるなら、不安があるとしても家族一緒に過ごしたい。しばらくの間は可能な感染対策を続けるとして、同じ空間で生活しようよ
そうか、それはそうだ、と素直に思った。
不安が消え去るまで、ずっと会わずに生活することもできる。でもこのウイルスのせいで、愛する誰かと2度と会えなくなってしまった人たちが大勢いる。
不安は不安のままそっと抱えることにして、2週間で隔離生活を終えることにした。
離れから母屋へ戻るが、今後2週間トイレや入浴は以前と変わらず共有しない。食事も少し離れてとるようにしている。ちょっと寂しいけどね。。。
久しぶりの再会に子どもたちはとっても喜んでくれた。
自分の手をよく洗って、子どもの手をそっと握ると、そのあたたかさとやわらかさ、愛しさでうるっと涙がこみ上げた。
まだなにも終わったわけじゃないけど、ほんの少し、前へ進んだような気がした